東京は100年前の鹿児島の気温になった
とにかく今年の夏は暑い。それは日本に限ったことでなく、ヨーロッパもアフリカからの熱波で、スペインやポルトガルでは48度を超えるような異常気象に見舞われている。
熱波によってヨーロッパ全域の農家が干ばつの被害を受け、ドイツでも莫大な損害が見込まれる。
またアメリカのカリフォルニア州では山火事が発生していて、8月6日には、焼失面積でカリフォルニア州史上最大の規模に達した。
どうやらこの熱波は、北半球全体で発生しているようで、一般的にはあり得ないらしい。やはり以前から叫ばれている、温室効果ガスの排出が引き起こしている地球温暖化の影響なのか。
暑さだけではなく、雨量も記録的で、西日本豪雨では被害も甚大で、亡くなられて方は200人を超え、平成に入って最悪の豪雨災害となってしまった。
地球の気温は、100年前と比べると平均気温が0.6℃高くなっているらしい。0.6℃と聞くとそう変わらないような気がするが、日本の大都市では、ヒートアイランド現象で、この100年で、東京は5℃平均気温が上がっているというから驚きだ。たとえば、日本の平均気温が1度上がると緯度が100km下がったことになり、現在の東京は100年前の鹿児島の南端と同じ気温になる。
この先、地球はどうなってしまうのか。もう、異常気象は止められないのか。
私たちは同じ船に乗っている者同士。経済成長という幻想から目を覚まし、見えない国境を越えてひとつになって、本気で解決しなければならない時がもう来ているのだ。