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藝術と日常の物語

江戸の町♡探訪①

江戸時代は、人口も安定し、国内だけの物質収支で成り立っていた循環型の持続可能な社会だったと言われています。

徳川家康征夷大将軍になった1603年から大政奉還の1867年までの265年間を江戸時代といいますが、この約250年間、日本は外国から侵攻されることもなく、鎖国政策を行いながら、国内でもほとんど戦争のなかった平和な時代でした。そのため、この時代には、日本の経済や文化が独自の発展を遂げた稀有な時代でした。


平成から新しい元号に変わろうとしている今、私たちの生き方や暮らし方をもう一度見直して見る必要があるのではないかと思い、江戸時代の社会のあり方やその知恵を今の暮らしに生かせたら面白いなという発想で、江戸時代の生活、暮らし方、経済について学び始めています。

ということで、3月の花粉が舞う中、江戸学舎の舎主小泉吉永さんと江戸時代に出版された『江戸名所図会』第1冊(江戸城日本橋)の風景と名残を歩きながら、ぶらタモリのように東京を探訪してきました。

出発は大岡越前で有名な『南町奉行所跡』。まさか有楽町駅にあったとは知らず、軽いショックを覚えながら、日比谷へ。江戸城(皇居)、神田、日本橋を巡り、最後は小伝馬町牢屋敷跡に。
吉田松陰が投獄されていた場所としても有名で、松陰が処刑された場所は、今では大安楽寺というお寺になっていて、江戸の光と影を感じながら手を合せ、解散となりました。

昔の地図と照らし合わせながら東京を歩いていると、時空を超えて江戸の庶民の威勢のいい掛け声や働く姿が見えるような気がしてハッと立ち止まってしまうことも。まだ彼らのエネルギーは残っているのだということを感じて胸に熱いものがこみ上げてきました。
ご存知のとおり、江戸は火事が多く、そのための防災対策も考えられていたこともわかり、江戸の奥深さを改めて再認識できた時間でした。

他方、江戸時代はかなりブラックだったのでは、という説もあり、これからも江戸から目が離せません!!

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有楽町駅にあった「南町奉行所