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藝術と日常の物語

2021-01-01から1年間の記事一覧

星野道夫『旅をする木』

写真家、故星野道夫に魅かれて彼の著書『旅をする木』を読んでいる。1999年に出版され、今年で第52刷という、多くの人から愛されている名著だ。 1997年に公開された、龍村仁監督の映画『ガイアシンフォニー第3番』の中ではじめて、アラスカの自然を撮り続け…

日本人はクリエイティブなのだ

2012年にアドビが実施した調査によると、アメリカ、フランス、ドイツ、イギリス、日本の5か国中で「最もクリエイティブな国」は米国を押さえ日本が1位だった。東京はNYを押さえ「最もクリエイティブな都市」に。しかし、日本人に同じ質問をすると、日本は最…

ビジネスの世界にもアート思考の波がやってきた!

近年、ビジネスの世界においても、アートへの関心が高まっています。実はビジネス界でアート思考が注目されてからすでに15年以上が経過しています。2004年にはハーバード・ビジネス・レビューで「The MFA is the new MBA」(MFA=芸術学修士は新しいMBAである)…

レンブラント・ファン・レインの自画像

美術館でその自画像を見たとき、その「まなざし」から目が離せなくなってしまった。深く刻まれた皺と人生の荒波を乗り越えてきた、どこか達観したようなまなざし。浮き沈みの激しい人生の中で描かれただろう自画像。 画家の名はレンブラント・ファン・レイン…

アートと哲学

アートと哲学。 この2つは私がとても惹かれるもの。2つとも「難しいそう」と思われていますが、アートと哲学はよく似ていて、私たちの人生に無くてはならないものです。 では、アートと哲学に共通しているものは何でしょうか?という質問の前に、そもそも…

おとな芸大生誕生!!

久しぶりのブログ更新で、タイトルも内容も模様替えしました。 というのも、2021年4月に京都芸術大学通信教育学部芸術学部芸術教養学科に編入したのであります(^^)/ 京都芸術大学外苑キャンパス もともと音楽学校出身で、ドイツ留学中もヨーロッパ各地を旅行…

駆け込み無料食堂 北千住の「ウチワラベ」

コロナが落ち着いたら行ってみたいお店がある。 北千住にある「銀鮭専門割烹兼駆け込み無料食堂ウチワラベ」だ。築70年の古民家に昨年1月にオープンした。 宮城県石巻市の銀鮭を使った和食店と無料食堂を兼ねている。無料食堂は子供だけでなく、親子や大人も…

「ロンリネス」と「ソリチュード」2つの孤独

今日は成人の日。 昔は1月15日と決まっていたので、11日が成人の日と言われても、どうもしっくりこない。やっぱり、私にとって成人の日は1月15日なのだ。 成人の日が1月15日と決まったのは、どうも満月と関係があるらしい。 昔は、「元服の儀(奈良時代以降…

変えられるものと変えられないもの

新型コロナウィルスの感染が拡大する前の朝のホームは、電車を待つ人であふれかえっていた。 電車が到着すると人々は電車の入り口に吸い込まれ、どこかに運ばれていく。そしてホームは空っぽになる。するとまたどこからともなく人が集まり、再びホームに人が…

プーさんの森

夜が長いと、本が読みたくなる。もともと本は大好きだけれど、最近は仕事に関する書物が多く、小説を読む機会が少なくなってしまった。 それでも欠かさず読んでいるものがある。それは児童小説と絵本だ。もちろん子供向けだけれど、むしろ大人が読んだほうが…

やっぱり猫が好き💛

猫は家の境界線をスイスイと軽やかに超えていく。こっちにおいでよ、と私を誘うけれど、人間にはルールがあってそこを越えられない。 猫は自由でしなやかで、ちょっとツンデレなところがたまらなく可愛い。やっぱり私は猫が好きだ。 私は動物の心の声を聴く…

メッセージの伝え方

コロナ禍によって起こった大きな変化のひとつに、在宅ワークがある。私もオンラインMTGが増え、対面で話すことはほとんどなくなった。 在宅ワークのメリットとデメリットについていろいろと検証されはじめているけれど、わざわざ一箇所に集まらなくても仕事…

2021年のお正月

小さい頃、初夢を楽しみにしていた。初夢でその年が良い年かどうか占うという風習に、胸をドキドキさせながら、祈るように眠りついたものだ。今年はというと、すっかり初夢のことを忘れていて、たぶんとっても普通の夢だったとしか思い出せない。 初夢は、文…