Philoarts フィロアーツ 

藝術と日常の物語

メッセージの伝え方

コロナ禍によって起こった大きな変化のひとつに、在宅ワークがある。私もオンラインMTGが増え、対面で話すことはほとんどなくなった。

在宅ワークのメリットとデメリットについていろいろと検証されはじめているけれど、わざわざ一箇所に集まらなくても仕事ができるとわかってしまった以上、以前のようなワークスタイルには戻らないだろう。

 しかし、在宅ワークによってストレスが今まで以上に掛かっていることも見逃せない。日本の小さな家は、そもそも仕事ができるようには作られていない。小さな家の中で四六時中、家族が顔を突き合わせているだけでストレスフルに違いない。日本以外の国でも家庭内でのDVが増加しているという。ほんの些細なことが決定的な溝を生んでしまうこともあるだろう。

 家の外ではマスク着用を巡り口論となったり、時には暴力を振るうといった事態にまで発展している。仕事柄、コミュニケーションの未熟さから、小さな事がとても大きな問題へと発展してしまうケースをたくさん見てきた。在宅ワークのデメリットの1つも、やはりコミュニケーションの取り方だと思う。

私たちは話すことに一生懸命になりすぎて、人の話をほとんで聴いていない。聴いていても、心から聴いていない。特にこのようなコロナ禍では、誰もがストレスを抱えているため、ちょっとしたことで風船が破裂してしまうように、私たちの感情もはじけてしまう。

 伝えにくいメッセージを伝えなければならないとき、大切にしていることが2つある。それは、相手への敬意とほんのちょっとのユーモア

これは喜劇王チャップリンから教わったこと。

よく言われるのが、楽しいから笑うのではない。笑うから楽しいのだ。だから苦しいときほど、私はユーモアを大切にしている。

 

これは街で見かけた、わんちゃんの落としモノへのメッセージ。

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トイレで見かけるメッセージもきれいに使わなきゃな~と思わせてくれる。

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これは六本木で見かけた発掘調査現場の張り紙。なんか、笑ってしまった。

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 いつものモノの見方、固定概念、~すべきという枠からはみ出てみると、新しい景色が見えてくる。そこには優しいそよ風が吹いていて、ひらめきを運んでくれるかもしれない。

新型コロナウィルスは、時代を大きく変えただけでなく、私たち人間に「生き方に対する問い」をも投げかけている。ちょっとだけ頭を柔らかくして、物事の本質(根源的なもの)へと向かう「アートのような思考」が今、求められている。

誰かの答えではなく、大切なのは一人ひとりの唯一無二の人生経験から生まれた、あなただけの答え(ストーリー・メッセージ・アイディア)。人の数だけ答え(ストーリー・メッセージ・アイディア)は存在していい。正解不正解はない。その答え(ストーリー・メッセージ・アイディア)を形にして世界を幸せにすること。

それを楽しんでみんなでできたら、きっとコロナは、いや全ての問題は乗り越えられると私は信じている。

 

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