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藝術と日常の物語

アートと哲学

アートと哲学。

この2つは私がとても惹かれるもの。2つとも「難しいそう」と思われていますが、アートと哲学はよく似ていて、私たちの人生に無くてはならないものです。

では、アートと哲学に共通しているものは何でしょうか?という質問の前に、そもそも「哲学とは何ぞや」ってことですね。もちろん様々な答えがあると思います。

実は、アート思考だけでなく、今、哲学を学ぶ人が増えているのです。それはなぜでしょうか?

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それは私たちを取り巻く社会環境やビジネス環境の変化が大きく関わっています。今、私たちは「VUCA(ブーカ)」という言葉に象徴されるような時代を生きています。VUCAとは、ビジネス環境や市場、組織、個人などあらゆるものを取り巻く環境が変化し、将来の予測が困難になっている状況を意味する造語のことです。「Volatility:変動性」「Uncertainty:不確実性」「Complexity:複雑性」「Ambiguity:曖昧性」という、4つの単語の頭文字から成ります。要するに、既存の価値観やビジネスモデルなどが通用しない時代のことです。

 

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私たちは教育も含め、正解を暗記し、その通りに行動できるよう教えられてきました。しかし、これからは新しい価値を創造していくことが求められます。それも洞察や問いによる本質的な価値の創造です。

ここがまさにアートと哲学が求められている理由です。

 

哲学は、まさに『考える』ことです。今までにない新しい『価値』を生み出たり、既存の価値を解き明かすことでもあります。詩的にいうと、「混沌の闇から光を見出すこと」と言ってもよいかもしれません。アートも人間が作り上げた既存の価値の破壊であり、自然の素晴らしさと驚きを感じる感性により世界を見つめ直す行為です。

その点でアートも哲学も日々の営みそのものなのです。

 

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世界はサムシンググレートが創造した最高のアート作品です。それを受け継いだ私たちは、これからどのようにそれを発展?もしくは破壊?させていくのでしょうか。

私たち人間だけでなく、地球上に住むすべての生命と協力して、もう一度最高のアートを創造していきたい、それが私の願いです。